I can't speak English

日本人て、実はcanが好きなのね。知ってた?日本人の英語聞いているとよく耳にする。「私、英語話せない。」みたいなつもりで、よくI can't speak English.って言う人がいるでしょ。これ、間違い。しかも、ものすごい間違い。日本語の「話せない」の辺りに引っ張られてcanを使いたくなっちゃうんだろうけど、実はダメ。英語でcanという助動詞は、潜在的な能力を表している。つまり「(普段はやらないけど)やろうと思えば出来る。」っていう意味。で、表題の英語はcan'tを使っているから、その否定になってしまう。すると、どうなるかというと「私は英語を話すということに関する潜在的な能力が備わっていない。」という意味になる。まあ、平たく言えば「私はバカです。」って言っているのと同じ。更にそれを英語で「ちゃんと」言っている。潜在的な能力すら持っていない人がI can't speak English.って英語で話しているのね。つまり根本的に矛盾したことを言っていることになる。だから全然ダメ。
では、正解は?一番簡単なのは、can'tをdon'tに変えること。つまりI don't speak English.と言えばよい。これを直訳して「私は英語を話さない。」だと、今度は逆に訳語の方に引っ張られて「話すもんか!」みたいな意味になってしまうのではないかと不安になりそうだが、実はそんなことはない。ここでのdon'tは、現在形。現在の習慣を表している。つまり、現在の習慣として英語を話しません、という意味。まあ、英語はネイティブではありません、というような意味合いになる。別の言い方はいくらでもあるけど、例えばI am not good at English.とかねぇ。私は英語が得意ではありません、っていう感じかな。まあ、どっちでも通じるけどね。でもcan'tはダメ。