ThinkPad X40 SSD化(すげ〜苦労した)

1ヶ月ほど前になるが秋葉原へ出向き、ThinkPad X40用にメモリとSSDとを買った。メモリの方は増設しないと私の作ったC#やっつけソフトが動かなかったためである。SSDの方は元々15Gしかディスク容量がなかったため増設せざるをえなかった。HDDでも良かったのだが、もはや(ヤフオクは知らないが)X40に入るHDDは売っていなかったのある。今にして思えばこれが地獄の入り口であった…。
メモリの増設は苦もなく終わった。当たり前。しかし問題なのはSSDだった。ググったりして色々調べたところ、X40に付くSSDは1.8inch 44pin日立タイプIDEというかなり特殊なものだった。(同じ1.8inchには東芝タイプZIFというのもあるが、これは入らない。)このタイプとして見つけたのがPhotoFast社のPF18Z64GSSDIDEV2という製品でディスク容量64Gでお値段は27000円ほどで購入。同時にIDE to USBのケーブルも購入した。これでSSDX40とを接続し、引っ越しソフトで丸ごと移行しようと考えた。
ところが、Win XPではUSB接続したSSDを認識出来なかった。IDEのマスター/スレーブを切り替えるためと思しきジャンパー線がついているのだが、どうすればマスターでどうすればスレーブになるのか?の説明書は同梱されていない。PhotofastのHPにも行ったが、その種の説明は見あたらなかった。ジャンパー線がついている状態と外した状態とか色々試し、Macでも初期化を試みるなど奮闘の末、XPでもSnow Leopardでも両方でディスクとして認識するところまできた。しかしフォーマットするとWin、Macともに異常終了してしまう。それでは、とPartitionMagicを使ってフォーマットを試みた。今度は「不良セクターがあります」というメッセージ。
ここで初期不良と判断しメーカーへ送り返した。(Photofast製品の初期不良はメーカーへセンドバックする以外の対応はしないらしい。)戻ってきたSSDは「Windowsインストール検証済みで、動作には問題ない。」というメッセージが付いているだけで、同じものだった。ただ、ジャンパー線の意味が書いてある紙が付いてきた。それによるとジャンパー線が買ったときと同じ状態で付いているとマスターで、取り外すとスレーブ。実はこれ、X40に元々ついている日立製HDDのジャンパー線と逆!!返ってきたものは相変わらずUSBからは認識できない。結局のところIDE to USBケーブルとSSDとの相性が悪かったらしい。
仕方がないので、SSDX40本体に直に挿し、元々のHDDをUSBケーブルに挿して、USBブートで引っ越しをしようかと考えた。BIOSの設定を変更し、USBのHDDブートの優先順位を上げたのだが、何故かUSBブートしてくれない。ここで、ついに「引っ越し」を諦め、SSDへのクリーンインストールをすることにした。ここから先は大した手間ではなかったが、ここまで来るのに2週間以上を要した。ドライバ類をダウンロードしたりして、やっとSSDX40が完成した。
で、出来上がったSSD X40は速いか?というと、そんなにビックリするほどではない。確かに起動時のWindows画面(下に棒グラフみたいなのが出て泳いでいるように見える画面)は、すぐ終わる。でも逆に言うと「そこしか」速くない。立ち上がってしまえば、大したことはない、というか、例えば左下の「スタート」ボタンを押してもすぐにメニューが出てこない、といった現象がよく起こる。一瞬(あれ?固まった??)と悩むことがしばしば。こんなことはHDDの時にはなかったと思う。
某委員会で某H社の某H氏が「SSDは如何に速いか!」を力説していたことがあるらしい(私はそのとき幸運にも遅刻してこの自慢話?を聞かずに済んだ)のだが、本当にそんなに速い?あと世の中その手の(SSD化したよの)ページ見ると、ベタ褒めが多いけどサクラがかなり混じってるのかも??