運動で消費するカロリー

このところの食事制限で、自分が食べるもののカロリーについては大体覚えてしまった。そこで、ふと運動のほうで消費するカロリーを調べてみた。例えば、歩いた場合(ゆっくり、小走り等)、ジョギング、自転車こぎ、あと水泳(クロール、平泳ぎなど)。これらについての消費カロリーというのは、性別、体重、年齢、運動の区分、ペース(1分間あたりの速さなど)あたりをパラメタとして数字をはじき出す計算式で表されるのが一般的らしい。中には、これらの数値を入れることで、消費カロリーを自動的に計算してくれるサイトもある。
水泳に関して言うと、例えば40歳の男性が50mあたり40秒のペースでクロール1000mを泳いだ場合、といった条件の下で消費カロリーが算出できることになっている。しかし、これは間違っている。水泳のレベルというパラメタが無視されているためである。50mを40秒で泳ぐ、というのは水泳が下手糞な人にとっては死に物狂いであり、その意味で消費カロリーはものすごく(上級者よりも)多いはずである。そもそも水泳が下手な人というのは、無駄な力がそこらじゅうに入っている割にちっともかいていないもので、だから疲れるけど進まない、と相場が決まっている。逆にオリンピック級の選手にとって50mを40秒で泳ぐなど、何もしていないのと同じくらいカロリーを使わないはずである。従って、消費カロリーは、下手な人とは雲泥の差があってしかるべきである。つまり、同じ条件(性別、年齢、泳ぎ、タイム等)で泳いだ場合、上級者はカロリーをあまり消費せず、下手な人ほど多くのカロリーを消費する傾向にあるのではないかと思われる。
歩く場合やジョギングの場合、あるいは自転車をこぐ場合については、この差は無視できる程度に小さい可能性があるのかもしれない。しかし、こと水泳に関しては、水泳のレベルを無視したカロリー計算など何の意味もないと思う。
このレベルの差による差異を改善するため例えば、50mなり100mなりのベストタイムが何秒か?という項目を追加するとよいかも知れない。これにより、その人のその泳ぎのレベルをある程度判定できる可能性がある。そして、そのベストタイムに対してどの程度遅く泳いだか?というパラメタを追加して計算すれば、そこそこ説得力がある(かなり良い近似の)消費カロリーとなるのではないだろうか?
ついでに言うと、先の例で50mあたり40秒のペースでクロール1000mを泳ぐ、という条件だけだと、同じ泳力の人であっても無視できないパラメタがもう1つ存在する。それは、50mあたり40秒で、1000mをどの程度の時間をかけて泳ぐのか?というものである。これを連続的に泳げる人(40秒×2×10=800秒、つまり13分20秒で1000m泳げる人)というのは、そうそういないと思う。私の知り合いでは、ほんの数人しかお目にかかったことがない。因みに私には無理。これは、そのようなすごい人をもってしても、かなりのカロリー消費だと思う。逆に50m泳いではしばらく(30秒とか1分とか)インターバルをおいて、また50m泳いでは休んで、ということであればそれほど難しくない。つまりこっちの場合の方がカロリー消費は少ないと考えられる。しかし、100mを1分20秒で泳いでは休む、あるいは200mを2分40秒で泳いでは休む、と言った具合に休まずに泳ぐ距離を伸ばすごとに、またインターバルの間隔を縮めるごとに難易度は上がり、消費カロリーも上がるのではないかと思われる。つまり、連続的にどの位泳ぐのか、休む間隔をどの程度とるのかでも消費カロリーは異なってくるはずである。これをパラメタ化して正確な消費カロリーをはじき出すのは、難しそうだなぁ…。