痩せるときは筋肉から太るときはぜい肉から

これさぁ、実は当たり前なんだけど、何故だか知ってる?体にとって「有事」に必要なものは、ぜい肉であって筋肉ではないのね。有事っていうのは、万が一の場合に訪れるかもしれない飢餓。このときぜい肉(脂肪)をエネルギーに換えることで、食べ物がなくても何とか生きながらえることができる。実は脂肪の方が、糖分よりも燃焼効率が悪い。つまり糖分は、より少ない酸素だけでエネルギーに変換できる。だから体は脂肪と糖分の両方があったら、まず糖分を燃やす。酸素が少なくても簡単に燃やせるものを燃やす、という戦略。糖分が少なくなった後、しかたなく脂肪を燃やす。つまり体は脂肪を最後の最後まで取っておきたがる。有事に備えた切り札だからね。逆に余分なエネルギーは真っ先に脂肪として蓄えようとする。有事に備えた切り札だからね。実はたんぱく質も糖分もすぐ使えるエネルギーとして体内に蓄えることはできないのね。だから余ったたんぱく質も糖分も脂肪に変換して蓄えようとする。この意味で、太るときは脂肪からな訳。
これに対して、筋肉はね、存続させるだけでエネルギー食うのよ。つまり筋肉がいっぱいあると基礎代謝が大きくなる。逆に言えば、体をエコモードにしようと思ったら、まず筋肉がリストラ対象となるわけ。つまり日常生活に必要のない(使っていない)筋肉は真っ先になくなる。そうすれば有事の際に生きていく上で、必要最小限のエネルギーしか必要なくなるから。だから、痩せるときは筋肉からな訳。
この観点でも「筋肉質の会社」っていう言葉ってバカだよね。しかし、今日現在で「筋肉質の会社」でググると、この↑ページが検索順位トップなのね。びっくり。