特許は儲かるか?

少し前の新聞記事を今日見たところによると、iPod関連の特許で日本人がAppleを相手取って訴訟を起こし、勝った(Apple側が負けた)と報じていた。iPod classicなどが採用しているUI(指をくるくる回して局を選んだりするヤツ)が特許に侵害しているとのこと。その侵害により100億円の訴えに対し、裁判所は3億程度の支払いを命じたとのこと。こういう記事を読むと、3億が妥当かどうかとかいう話は置いといて、特許っていうものは、「すごい発明」に対して認められ、従って非常に儲かる、という構図が出来上がるような気がする。しかし、はっきり言って特許で儲かることは非常に稀。まず儲からないと思って間違いない。また、発明と称されるもの自体も「こんなのが特許なの?」といった感じの、どうでもいいようなものが大半、ってか99%以上じゃなかな?
特許で儲けるより、宝くじで儲けるほうが確率は高いと思う。宝くじで1億円以上の高額当選金を受け取る人は(ジャンボ系だけでも)毎年100人は下らないハズ。しかし、特許で1億円以上を受け取る人が毎年100人もいるとは到底思えない。何年、何10年かに1人出る位だからこそニュースになる。逆に宝くじに当たる人は珍しくも何ともないから(当然出るから)ニュースにならない。当たり前。さらに宝くじを買ったことのある人なら分かると思うが、1億なんてそう簡単には当たらない。ご近所(友人親戚等々)を見渡して、100万円当たったことのある人が1人いるかどうか、でしょ?特許はそれ以下ね。しかも、特許出願したことのある人なんていうのは、実はそんなに珍しい人種ではない。比較的大手のメーカなど技術職に就いていれば、ノルマと称して年に何回か特許を書かされる。そんなわけで私の周りにも特許持っている人はいくらでもいる。でも、そんな大金もらった人ってニュース(新聞、TV)以外では知らない。特許って「大発明」でもなければ、それで儲かるようなものでもない、と私は信じている。