飛んで火に入る夏の虫

どういう意味か、ではなく何でだか知ってる?つまり何で虫は火に突っ込んでいくのか?というお題。私比較的最近知った。虫はバカだからではなく、頭が良いから火に突っ込んじゃうのね、実は。虫は夜に光るもの、といえば月しか知らない。だから火を月だと思って飛んじゃう。ここで、虫にとって真っ直ぐ飛ぶためには、(月が無限遠方にあるから)月を常に同じ方向に見ながら飛べばよい。(平行線の同位角的な話ね。)これが本当に月なら虫的には幸せなのだが、実際には火。無限遠方どころか、すぐ近くにある。ということで、火が同じ方向に見えるように飛ぶと、(火に向かってまっしぐらに飛んでいる場合はそれはそれで死んじゃうだろうが)一般に、火の周りをぐるぐる回り出すことになる。この先、虫の運命は飛ぶ速さと、火までの距離によって決まる。これら2つの値により、(1)火の周りを真円を描いて回る、(2)曲がりながら火から遠ざかる、(3)渦巻状に火に近づく、の何れかとなる。で、(3)の場合が、飛んで火に入る夏の虫のケース。因みに私がこれを初めて知ったのは、小学生の(中学入試の)問題を通してだったりする。今時の小学生は何でも知っているのねぇ。