KC1はないよね

STAP細胞で一躍時の人になって、今や疑惑だらけのあのかわいい女の子やっちゃったみたいね。いろいろ報じられているけど、中でも私的にやっちゃったと思っているのがKC1。これ、ないよね。化学なんて高校の時以来の別世界だけど、それでもKClは分かる。でもKC1はないよね。で、どういう経緯でこんな大ボケこいたか、という方については、ほぼ間違いなく次のような手順だろうね。まず(他人の)文章をスキャナで読み取る。次に、それをOCRでテキスト化する。最後にOCRの結果を自分の論文に貼り付けちゃう。OCRはlと1の区別が出来なくても何の不思議もない。今回の件はこれ以外の可能性は考えられないだろうなぁ。後で見直して自分の論文に合うように文章書き直したりとかもしたんだろうけど、1とlの違いは見落としちゃったのね。フォントによっては本当に1とlの区別が(目では)できないようなものもあるしね。
しかしさぁ、KClでしょ、KがカリウムでClが塩素だから、それらの化合物で塩化カリウムだよね。こんなのド素人(私ね)でも分かる。同じマルパクでも、自分で読んで自分でタイプしたなら、彼女もその分野の専門家なんだからKClってタイプするに決まってるよね。これは確信犯的にやっちゃった感じ。彼女、もう助からないと思うな。かわいかったのにね。残念ねぇ。きっとNatureに掲載が決まって、一躍時の人となってマスコミに大騒ぎされてた頃から、実は内心冷や冷やしてたんだろうなぁ。でも、KC1はないよね。
彼女、OCRの誤読率のこと知らなかったのかな?今最も精度の高いOCRでも99.9%がいいとこでしょ?99.9%って数字だけ見ると、すごく精度高そうだけど、実は1000文字に1文字は間違う、っていうことなのね。原稿用紙2枚半につき1文字間違うという計算。多いでしょ?で、論文みたいに1ページに2段組で全部文字が書かれていると、誤読も結構な数になる。しかも1とlなんていう一番間違いの起こりそうな文字でしょ。まあフォントにもよるけど、OCRにそこまで求めるのは無理よ。OCRの結果をちゃんと自分で読んで誤読箇所直してね。その点人間は読んで意味を理解しながら、タイプする。専門分野の略号とかが分かっている人だったら、そういう間違いは絶対にしない。今度からパクるときは(もしまたやるのであれば)、OCR使うのではなく、自分で読んでタイプすることをお勧めします。