見舞い

友人のI氏が脳腫瘍(?)で入院しているというので、見舞いに行ってきた。どうも深刻な状況かもしれないのだが、だからといって神妙に行くというのも、イヤだった。だから、敢えてバイクで行くことにした。バイクを見せに行くという口実で、ツナギこそ着なかったが、SS用のフル装備で行った。相変わらずバカだなぁ、と思われたかった。
待合室で待つことしばし、I氏は車イスに乗って家族と共に現れた。腫瘍で脳が圧迫され半身不随とのこと。現在どういう状況なのか?とか今後どうなりそうなのか?とかそもそもどうして入院に至ったのか?とかI氏に関するありとあらゆること、恐くて聞けなかった。学生時代の下らないエピソードとか、私の近況報告とか、どうでも良いような話ばかりをし続けた。
私の話を遮ってI氏が病状とか今後の治療の見通しとかを話してくれた。GW始めには何ともなかったものが、3日あたりから左膝が動かなくなり、6日頃には左肘が動かなくなり、8日に病院で診てもらったところ、MRIを撮られ腫瘍が見つかりそのまま入院。その後腫瘍の組織検査。結果、幸いなことに薬で溶かすことの出来るタイプの腫瘍だったそうで、「最悪」の事態は免れている模様。ただし全然楽観的ではなく、3週間くらいかけて薬を投与し、その効き具合を見て、次の対応を決めるということを3回繰り返す、とのこと。それがうまくいったとして、そこからリハビリ。リハビリと言えば大体そう言うものだとは思うが、これも結構大変らしい。後遺症が残る可能性もあるという。先は長い。
また、今まで通りバカな話をして「あのときは大変だった。」「あのときは心配した。」と笑いながら一緒に飲める日が来ることを切に願っている。