缶詰は古いほうが旨い

大手水産会社に勤める友人M氏に聞いた話。「(魚系の)缶詰は作ってすぐに食っても旨くない。時間が経つと味が馴染んできて旨くなっていく。この味が馴染むのに最低2年くらいかかる。」のだそうな。ところが、日本には賞味期限なる制度がある。缶詰の場合3年と決まっているらしい。そうすると、美味しく食べられる期間は1年しかない。現在の缶詰製造技術ならば、缶詰は10年はもつとのこと。2年でやっと美味しく食べられるようになったかと思ったら、ますます美味しく食べられる期間はあと7年も残っているのに(賞味期限切れで)捨ててしまう、という非常にもったいない状況になっている。
ということで、缶詰を買うときはなるべく古いもの、できれば賞味期限ぎりぎりの見切り品などを買うと、味も良いしお財布にもやさしい。
なお、賞味期限という制度そのものが見直しの対象となっているようなので、この話もすぐに陳腐化するかもしれない。