力を抜くのは難しい…

力を入れることは簡単だが力を抜くのは、実は難しい。今問題としているのは筋力の強弱の話とは別。脳から神経を伝わって筋肉に「力を入れろ」という指令は存在するが、逆、つまり「力を抜け」という指令は存在しない。力を抜くことが難しい、という理由はここにある。緊張してガチガチになって不要な部分にも力が入ってしまい、本来の力(能力)が発揮できないという話は、どんなスポーツでも聞く。試合に臨む選手にコーチなどが「力を抜いていけ」というアドバイスをするの図なんていうのもよく見かける光景。あと歳とともに身体が硬くなって、関節の動きにくくなることがある。これらはすべて同じ理由、つまり力を抜くという命令が脳には備わっていないことが原因とのこと。因みに歳と共に硬くなって動かなくなるのは、力が入ったままで筋肉および軟骨などが固まってしまったから、というのも一因らしい。
では、どうすれば力を抜くことができるか?実は意外に簡単な対処法は、逆に力を入れること。意識的に力を入れ、それをやめることで力を抜くことになる。これで平常状態に戻ることができる。ストレッチなども逆方向に動かして、それを元に戻すことで本来あるべき位置に戻せるのだとか。なるほど、そうだったのか。知らなかった。知ってた?