バイアグラってなーにー?

ブログを書くようになってから、ネタ探しをしながら街を歩いたり、電車から外を見たりするようになった。すると毎日見ていたはずの同じ風景に意外な発見があったりして面白い。最近あまり見かけなくなったが、雑居ビルの3F位に「バイアグラ個人輸入」という張り紙があるのを見つけた。まだあるんだ。それで思い出したエピソードが、このタイトル。
娘がまだ幼稚園の頃、二人で買い物に行くためバスに乗っていた。どこの子供も同じだと思うが、子供というのは電車やバスの窓から外を見るのが好きだ。私自身も遠い昔そうだった記憶がある。バスが電車の高架下をくぐった直後に娘がバスじゅうに聞こえるような大きな声で「バイアグラってなーにー?」と聞いてきた。見ると高架を支える支柱に「バイアグラ」(その下に携帯の番号)と書かれたおびただしい数の張り紙あって、娘はそれを見つけたのだった。当時(多分7〜8年程前?)は、まだバイアグラは日本では販売が認められていない時期だったため、この手の怪しげな張り紙は、怪しげな場所に、よくあったものだ。
私は一瞬たじろいだが、「大人が飲む薬。歳をとると色んなところが調子悪くなるから色んな薬があるの。おじいちゃんやおばあちゃんも色んな薬を飲んでるでしょ。」と答えた。なかなかうまく切り抜けたと思った。ところが、「ふーん。じゃ、おとうさんはその薬飲んでるの?」ときた。「飲んでないよ。おとうさんはその薬はまだいらないから。さっきも言ったけど薬には色んな種類があって、病気によって飲む薬が違うから。」と答えた。内心次の質問(じゃあどういう人が飲むの?とか)がきたらどうしようか?ヒヤヒヤしていた。当時サプリメントがブームだったため、うちにも何種類か用意されていた(ミーハーだなぁ)。それを例に出して「うちにもいっぱい薬があるでしょ。あれも大人の薬で、あれと同じようなもの。」と答えた。「ふーん。」と納得してくれた様子。ようやく切り抜けた。
こういうとき、子育てという意味での教育的観点でどのように対応するのが「正解」なのだろう?こんなのググったって出てこないよなぁ、きっと…
ところで、まだ肘が痛い