松茸は何故高い?

チコちゃんでもやっていたし、その後別の番組でも取り上げられていたネタ。チコちゃんの答えは「プロパンガスが普及したから」だった。昭和30年代前半以前は炊事や風呂など、家庭で火を使うために落ち葉や枯れ枝などを集めてきていた。要するに木を使っていた。このため山がきれいな状態に保たれていて、これが松茸の生育には欠かせない条件だった。しかし、ガスが普及したため、山から落ち葉などを取ってくる必要がなくなり、山は荒れ放題。結果松茸の生育にはふさわしくない状態となってしまった、とのこと。プロパンガスのくだりはともかくとして、山があれてしまったために松茸はなかなか生えなくなり、希少価値で高くなってしまっている、という説明。どっちがどっちをパクったのかは知らないが、2つの番組で同じ説明をしていた。
しかし、この説明は明らかに間違っている。松茸が高いのは、人工栽培が今のところできないためである。スーパーなどに並んでいる他のキノコ類、例えばシイタケ、シメジ(本当はヒラタケ)、マイタケ、えのき、なめ茸などなど、いずれも人工栽培できる。松茸だけがこれに成功してない。人工栽培にさえ成功すれば、この問題は解決する。山があれたかどうかは関係ない。もし成功しても天然ものと養殖もので値段に差が出るとか、そんなことは今問題にしていない。そんなのはキノコ類では聞かないが、魚介類でもなんでも当然。天然物の方が高いと相場が決まっている。天然のシイタケと養殖のシイタケでどちらが高いとか、あるのか?魚介類ならともかく、天然もののキノコ類を、それを理由に高く売ってないと思うけどな。地方の道の駅とかに行くとあるのかも?あ、(ヒラタケでなく)本物のシメジは、高いどころか一般人の手に入らないよね。その意味では松茸より偉いかも?
ま、いいや。とにかく松茸は何故高い?の答えは今のところ人工栽培できないから、である。チコちゃんに勝った。ボーっと生きてんじゃねーよ!